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Posted on 2017.8.1|by

ビットコイン採掘(マイニング)で本当に利益が出せるのか実際にやってみた


最近、その価格の高騰が度々話題になるビットコインですが、このビットコインを手に入れる方法として、円やドルと交換するという方法意外に、採掘(マイニング)という方法があるのをご存知でしょうか。

今回は、ビットコインの取引・マイニング歴5年以上の私souが、今からビットコイン採掘で本当に利益が出せるのか、実際にマイニングを行い、誰でも簡単にできるマイニングの方法をご紹介したいと思います。

 

そもそもBitcoin(ビットコイン)って?

皆さん、そもそも、Bitcoin(以下ビットコイン)というものがどういったものなのかをご存知でしょうか。ビットコインとは、仮想通貨の一つの種類の名前です。私たちが日常的に使っている通貨にも、円やドル、ユーロのように様々な種類がありますが、このビットコインも、仮想通貨の一つの種類になります。

 

仮想通貨ってなに?

では、仮想通貨とはどのようなものかイメージがつきますでしょうか。仮想通貨としてイメージがつきやすいものの例としては、オンラインゲームやスマホゲーム内で使われる「◯◯コイン」「◯◯ゴールド」と言われるものが仮想通貨と言えるでしょう。

これらは、円やドルと交換することで、ゲーム内のアイテムに交換することができます。ゲーム上で使える「仮想」の「通貨」ということになります。

 

仮想通貨としてのビットコインの特徴

それでは、これらのオンラインゲーム上の仮想通貨とビットコインはどのような違いがあるのでしょうか。

オンラインゲーム上で使用することのできる通貨は、あくまでそのゲームの中でのみ利用可能なものです。基本的には、それらのゲームを運営している会社が利益を上げるために作られたものです。

一方、ビットコインはその目的が大きく異なります。ビットコインは、円やドル、ユーロなどと同じく、世界中で日常的にビットコインで様々な商品の購入や支払いができるようになることを目的として作られています。

先日、日本でもビックカメラでビットコイン決済が利用できるようになったり、リクルートライフスタイルの運営しているエアレジでビットコイン決済が利用できるようになることが発表されました。

このように、ビットコインは単なる1ゲーム内の仮想通貨ではなく、世界中での利用を目的として作られた通貨なのです。

 

 ビットコインを手に入れる方法とは?

続いて、本題に入っていきましょう。

ビットコインを手に入れる方法には、主に2つの種類があります。

 

① 円やドルと交換してビットコインを手に入れる
日本人が、アメリカに旅行にいく際に、円をドルに両替するように、円やドルとビットコインを交換することで、手に入れる方法です。

② ビットコインを採掘(マイニング)する
実は、ビットコインは採掘(マイニング)という方法により、ビットコインを手に入れること方法があります。

 

ビットコイン採掘(マイニング)とは?

ビットコインは、その性質上、全ての取引記録を取引台帳に記録をします。それらの処理には、非常に莫大な計算量が必要になります。

そのためビットコインでは、これらの追記作業に、世界の各地に存在する有志のコンピュータリソースを借りています。どういうことかというと、コンピュータを使っていない時間や、余っているCPUのリソースの一部を、ビットコインの運営に必要な計算に当ててもらっているのです。

この作業のために、コンピュータリソースを貸してくれたユーザーに対して、見返りとしてビットコインが支払われます。これが、ビットコインマイニングと呼ばれる、ビットコインを手に入れるための方法の1つです。

 

実際にビットコインマイニングをやってみよう

それでは、実際にビットコインマイニングを行ってみましょう。

今回は、初心者にもおすすめのマイニングツール「MINER GATE」を使ってビットコインのマイニングを行ってみましょう。

MINER GATEは、初心者でも使いやすいGUI対応(グラフィックユーザインタフェース=画面を見ながら操作ができる)のマイニングツールです。

 

MINER GATEをダウンロードする

まずは、下記の公式サイトからMINER GATEをダウンロードしましょう。

MINER GATE(URL:https://minergate.com/

 

MINER GATEでアカウントを作成する

MINER GATEのダウンロードが完了したら、ダウンロードしたファイルを開き、インストールを行います。

インストールが完了したら、続いてアカウント登録を行いましょう。

こちらのアカウント登録が完了すれば、必要な作業はほぼ終わりです。

 

MINER GATEでビットコインを採掘する

実は、このMINER GATEではビットコイン以外にも様々な仮想通貨を採掘することができます。登録完了時に自動で選ばれている「SMART MINER」では、そのときに最も効率の良い仮想通貨を自動的に発掘してくれます。

今回はビットコインを採掘したいので、「MINER」を選び、ビットコインを選択してみましょう。これで必要な作業は全て終了です。

 

実際にビットコイン採掘で利益は出せるのか計算してみた

今回ご紹介した、このビットコイン採掘ですが、実際に利益を出すことはできるのでしょうか。

今回使用した一般的なノートパソコンを利用すると、24時間あたり、0.00002BTC(現在のレートで約2.4円)のビットコインを採掘することができました。

一見、「無料でビットコイン手に入れることができる!」と思いがちなのですが、実はそうではありません。ビットコイン採掘のためには、マイニングに使うパソコンを起動させておくための電力(電気代)が必要になります。

ディスプレイがオンの状態でノートパソコンを起動させておき、マイニングの処理を走らせている状態では、おおよそ5.5Wの電気使用量となります。

つまり、24時間×30日の期間、この状態でパソコンにビットコインの発掘を行わせておくと、電気代は約106.92円かかります。

つまり、

72円(ビットコイン1日あたり産出量×30×現在のbitcon/日本円レート)− 106.92 = − 34.92円の赤字

となるため、この状態では掘れども掘れども電力(電気代)のほうが多くかかり、損をしてしまうことになります。

今回のケースはあくまで普段使っているノートパソコンでビットコインの採掘をおこなったらどうなるのか?という実験でしたが、ビットコインマイニング専用にチューニングしたハイスペックマシンを使用すれば、電気代などのコストを上回る量のビットコインを採掘できる場合もあります。

今回の実験でお分かりいただけたように、ビットコインマイニング専用でないパソコンを用いて、ビットコインマイニングを行い、利益を出すというのは現実的ではありません。

では、仮想通貨の採掘では、もう利益を上げることはできないのでしょうか。

 

クラウドマイニング(プールマイニング)という方法

現在は、ビットコインのdifficulty(採掘難易度)が非常に高くなっているため、専用のハイスペックマシンを用意しないと利益を上げることが難しくなっているのは前述のとおりです。

しかし、このビットコインマイニング専用マシンを構築するためには、数百万円レベルでの投資が必要になります。

そのため、現在では、「クラウドマイニング(プールマイニング)」と呼ばれる、多くのユーザで協力しあい、複数のコンピュータをインターネットによって接続し、採掘する方法も登場しています。

 

アルトコインの採掘を行う

ビットコインはその存在が有名になり、マイニングを行う採掘者(マイナー)も増えたことから、利益を出すことが難しくなっていますが、アルトコインと呼ばれる、Bitcoin以外の仮想通貨の採掘であれば、まだ利益を出すことも十分に可能です。

ただし、注意していただきたいのが、アルトコインは、ビットコインよりも知名度が低く、その分流通量も少ないため、突然使えなくなる、価値がゼロになってしまうというリスクもあるという点です。

こうしたリスクも考慮した上でアルトコインのマイニングを行い、採掘したアルトコインをビットコインと交換することで、マイニングによる利益を上げることも可能となっています。

日本は、世界の中で見ても、非常に電気代が高いため、ビットコイン採掘、アルトコイン採掘を始める際には、事前に必ず採算性をよく検討してはじめることをおすすめします。

 

SMART MINERでアルトコイン発掘をしてみた

せっかくですので、さきほどご紹介したMINER GATEのSMART MINERという機能を使って、アルトコインの発掘を行ってみました。先程と同様に、利益が出るのか計算してみましょう。

今回は、FantomCoinというアルトコインの採掘を行います。先程と同様に、利益が出るのかどうかを計算してみました。

110.53円FantomCoin 1日あたり産出量×30×現在のFantomCoin /日本円レート)−106.92 = 3.61円の黒字

今回のSMART MINERによる発掘では、わずかではありますが、非力なノートパソコンでも1ヶ月あたり3.61円ほど利益が出ることがわかりました。

 

まとめ

2017年に入り、何かと話題のビットコインですが、普通のパソコンと電力を使ってマイニングで利益を上げても、ほとんど儲からない事が分かりました。

しかし、クラウドマイニングと呼ばれる方法や、アルトコインの発掘など、仮想通貨のマイニングで利益を上げることができるような方法は、まだまだ残されています。

ビットコイン採掘に興味をお持ちの方は、一度こうした方法も試されてみてはいかがでしょうか。

 

ビットコイン採掘のQ&A

 

USB接続のマイニングASIC採掘機を使えば利益はでるの?

ビットコインは発行主体がない分散型通過です。

法定通貨と違って紙幣や通過は存在せず、取引手数料を低く抑えて個人間で直接送金ができる上に、パソコンやスマホで物の売買も可能です。

パソコンを持っている人ならば誰でもminerという無料アプリを使ってビットコインを採掘(マイニング)することが可能で、ビットコイン採掘USBのASICを使えばより効率的に採掘活動を行えると言われています。

インドネシアのように欧米と比べて電力が10分の1程度の開発途上国では、ASICを24時間フル稼働して1日あたり11,000円を生み出す凄腕マイナーが登場したものの、日本は電力が高いため、黒字を維持するのは相当難しいという結果が出ています。

1日あたりの利益100円を見込んでRockminerというASICを9,500円で購入した日本在住の男性は、35円しか出せずに3ヵ月で赤字転落してしまいました。

本気で利益を出したいなら、電力が日本の3分の1程度で済むアメリカや韓国が狙い目です。


iphoneやandroid等のスマホで採掘できるアプリってあるの?

ビットコインはパソコンだけでなくiphoneやandroid等のスマホでも、専用アプリをインストールすれば採掘ができます。

ただし、無料マイニングアプリを使うとユーザーが知らぬ間に採掘が実行されて、スマホ端末が熱を持ったり、バッテリーが大幅に減少する原因になりますので注意してください。

Google Playストアで人気のスマホ用無料マイニングアプリはMycelium Wallet、Bitcoin Billionaire、Bitcoin Map、Free Bitcoins、Bitcoin Checkout等で4つ星以上の評価を得ています。

モバイル端末上の財布にはペーパーウォレットとハードウェアウォレットがあり、盗難リスクやハッキングの懸念性を考慮すると、パスワードや承認システムで厳重に保護されているハードウェアウォレットがセキュリティに優れていておすすめです。

必ず利用後にバックアップをとってビットコインを紛失しないよう気を付けてください。


ビットコイン採掘ウイルスとは何?

2008年に発表された仮想通過ビットコインは2011年9月頃から世界的に注目を浴びるようになり、ユーザー数を着実に伸ばしている反面、サーバー犯罪のために開発されたビットコイン採掘ウィルスが問題視されています。

2017年にはイギリスの病院がビットコインによる身代金請求の被害に遭いました。

トレンドマイクロの調査によると、国別感染割合のうち日本と米国が各20%を超しており、パソコンやスマホに侵入されないよう注意喚起をしています。

不正なウェブサイトからダウンロードすることで侵入するウィルスに注意してください。

特定のIPアドレスを取得またはアクセスして、情報の受送信、他のマルウェアをダウンロード、新しいIPアドレスリストの取得などを行います。

コンピューターを脅威的なウィルスから守るためには、不審なアプリケーションインストールしない、SNSの短縮URLを安易にクリックしない、セキュリティ製品をインストールする等の工夫をしてください。


FPGAとASICの違いは?

ビットコインで採掘をする方法はこれまでに4つ登場しました。

開発当初は参加者が少なかったため、汎用コンピューターのCPUを使ってマイニングを行えば、簡単に報酬を得ることが出来ました。

CPUの後、GPU(Graphics Processing Unit)が利用されるようになり、複雑な計算を同時並行してブロックを作成することが可能になりました。

3番目に開発されたのがFPGA(フィールド プログラマブル ゲート アレイ)というツールです。

GPUよりも効率的にマイニングのための解を探せると一時期人気を呼びました。

しかし、消費電力を抑えてよりスピーディーにブロック採掘ができることから、今現在はASIC(特定アプリケーション向け集積回路)という集積回路を利用したマイニングが主流となっています。

FPGAはFLASH ROMに何度も書き換え可能ですが、ASICはROMなので中身の作り直しが不可能です。

一長一短があるものの、ビットコインに集積回路を使用する場合、消費電力を最適化しやすいASICが人気を呼んでいます。


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